働き方改革によるフリーランスへの影響はあるのか!?準備しておくべきことも解説

・働き方改革とは
・働き方改革はフリーランスにも関係あるのか
・働き方改革でどんな変化が起こるのか

働き方改革の流れの中で、私たちの労働スタイルは大幅に変化しつつあります。しかし、その名前を耳にしたことはあっても、具体的にどのような改革が進められているのかイメージできない方も多いかもしれません。
今回の記事では、働き方改革の概略を詳しく説明し、フリーランスの方々にどのような影響が及ぶのか、そしてそれに伴いどのような対策を講じるべきかについてお伝えします。
働き方の大変革が迫る今、何も問題が起きないように、早めの準備を進めていきましょう。

働き方改革の概要

働き方改革とは、それぞれの個々の状況に対応した、多様な働き方を可能にする社会を目指すための改革を指します。この改革を通じて、以下のような問題が解決することが期待されています。

働き方改革により是正されることが期待されている課題
①長時間労働
②正社員と非正規雇用者の格差
③働きにくい職場環境

副業の解禁やリモートワークの導入などは、まさに働き方改革の影響が具体的に現れた例といえます。また、働き方改革を具現化するために、「働き方改革関連法」と呼ばれる一連の法改正も順次推進されています。

働き方改革関連法内容
年次有給休暇の時季指定労働基準法が改正され、使用者は、法定の年次有給休暇付与日数が10日以上の全ての労働者に対し、毎年5日、年次有給休暇を確実に取得させる必要がある。
時間外労働の上限規制残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできない。
同一労働同一賃金正社員と非正規雇用労働者との間の不合理な待遇差が禁止。

このように、今後も働き方が大きく変わっていく可能性は高いと言えるでしょう。

働き方改革によるフリーランスへの影響

 

働き方改革が進むことで、フリーランスにはどのような影響があるでしょうか。以下の3つに分けて詳しく解説していきます。

働き方改革が進むことで期待できる変化
①フリーランスとして働く人が増える
②フリーランスの地位が向上する
③フリーランス向けの社会保険が整備される
ひとつずつ見ていきましょう。

①フリーランスとして働く人が増える

働き方改革の進行に伴い、フリーランスとして活動する人々が増えていくと予測されています。前述の通り、働き方改革は個々の状況に応じた多様な労働スタイルを可能にすることを目指すため、従来の会社員という枠組みに限定されず、独立を考慮する人も出現すると考えられます。
最近では、かつては社員が担当していた業務をフリーランスに外注する企業も増えてきています。その中には、一週間のうち2、3日は会社員として、残りの日はフリーランスとして活動するパラレルワーカーもいます。
今後、フリーランスだけでなく、新たな労働スタイルを選択する人々がさらに増えていくことが予想されます。

②フリーランスの地位が向上する

働き方改革の進行に伴い、フリーランスの地位が向上することも期待されます。現状では、システムがまだ十分に整っていないため、フリーランスは一般的に発注側に対して弱い立場に置かれていることが多いです。
報酬が非常に安い、納期が短すぎて長時間労働を強いられるフリーランスも存在するのが現状です。内閣官房、公正取引委員会、中小企業庁、厚生労働省が共同で作成した「フリーランスとして安心して働ける環境を 整備するためのガイドライン」では、以下のような事業者とフリーランスとの間の関係が、独占禁止法や下請法上の問題行為として指摘されています。

・報酬の支払遅延
・報酬の減額
・著しく低い報酬の一方的な決定
・やり直しの要請
・一方的な発注取消し
・役務の成果物に係る権利の一方的な取扱い
・役務の成果物の受領拒否
・役務の成果物の返品
・不要な商品又は役務の購入・利用強制
・不当な経済上の利益の提供要請
・合理的に必要な範囲を超えた秘密保持義務等の一方的な設定
・その他取引条件の一方的な設定・変更・実施

このような課題は、個々の状況に合わせた多様な働き方を達成することを妨げる存在ともなります。そのため、働き方改革の推進により、これらの問題は改善されていくことが期待されます。その結果として、フリーランスの地位は現在よりも上昇し、事業者と対等な立場でパートナーとして働くことが可能となるでしょう。

③フリーランス向けの社会保険が整備される

フリーランスに対する社会保険の充実も見込まれています。現在、フリーランスは会社員ほどには充実した社会保険の恩恵を受けることができません。
その結果、病気や怪我などで労働不能になると、収入が途絶え、生活を維持することが困難になってしまいます。このような状況では、各個人の状況に適応した多様な働き方を達成することは難しいでしょう。
最近では、フリーランスでも労働災害保険に加入できるようになるなど、一部の改善が見られています。このような動きが続けば、フリーランス向けの社会保険は今後さらに拡充されていくことが予想されます。

働き方改革が進む中でフリーランスがやっておくべきこと

では働き方改革が進んでいく中で、フリーランスはどんなことをしておく必要があるのか、ここで詳しく解説していきます。

働き方改革が進む中でフリーランスがやっておくべきこと
①スキルを向上させ実績を積み上げておく
②仕事の幅を広げておく
③最新の情報を得ておく
それぞれ見ていきましょう。

①スキルを向上させ実績を積み上げておく

働き方改革の進展に伴い、フリーランスとして活動する人々が増えると予想されています。そのため、自己のスキルの向上や実績の積み重ねは非常に重要となります。フリーランスが増加するということは、競争相手も増えるということです。
競争が激化する中で、発注者から選ばれるためには、相応のスキルや実績が必要となるでしょう。より一層成果主義や実力主義の社会になると覚悟しておいてください。
その結果、仕事の依頼が集まる人には仕事があふれかえり、逆に仕事が集まらない人には依頼がほとんどないという状況が生じる可能性があります。今のうちから自信をもってスキルを磨き、具体的な数値で成果を示せる実績を築いておくことが重要です。

②仕事の幅を広げておく

仕事の範囲を広げておくこともまた、重要となります。企業がフリーランスを採用するケースは、今後さらに増えると予想されます。
現状では、企業からそれほど求められていない仕事でも、将来的にはフリーランスに対する依頼が増える可能性があるためです。だからこそ、自身がこなせる仕事の範囲が狭いと、それだけ企業からの仕事の依頼を受ける機会が減ってしまうというリスクがあります。
一つの仕事に固執するのではなく、様々な分野に挑戦して、仕事の範囲を広げておくことをおすすめします。

③最新の情報を得ておく

働き方改革に関連する最新の情報を常にキャッチアップしておくことが重要です。フリーランスにとって有益な情報があれば、それを積極的に利用するべきです。
例えば、フリーランス向けの社会保険が整備された場合でも、自動的に情報が伝わるわけではありません。自身で情報を追うことがなければ、知らない間に機会を逃すことになります。
自己調査による情報収集も重要ですが、SNSや実際の人間関係を通じて得られる情報も大変価値があります。積極的にネットワークを広げ、良い情報があればそれを共有し合うようにしましょう。

まとめ

働き方改革が進むことで期待できる変化
①フリーランスとして働く人が増える
②フリーランスの地位が向上する
③フリーランス向けの社会保険が整備される

働き方改革により、従業員であろうとフリーランスであろうと、働き方は大きな転換を遂げることでしょう。これからは、単純に会社員とフリーランスという枠を超えた、新しい働き方が登場する可能性があります。
流動的な時代の流れに取り残されないように、最新の情報を常に探し求めてください。そして、役立つと思われるものが見つかれば、思い切って導入し、それが自身にとって必要なものかどうかを見極めていきましょう。

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