2020年の確定申告がいつから始まるか紹介!手順や仕方も解説!

・2020年の確定申告期間はいつからいつまで?
・確定申告ってどうやるんだっけ?
・確定申告で必要な書類って何?

確定申告直前になって、慌てている人もいるのではないでしょうか。

確定申告は毎年あるものの、作業自体は年1回しかありません。

そのため、やり方を忘れる人もいます。

なかには、確定申告がいつから始まるか覚えてない人もいるでしょう。

そこで今回は、2020年の確定申告期間を紹介しながら、申告をする時に必要な書類やルールなどを解説します。

目次

2020年の確定申告は、いつから始まるか?

2020年の確定申告期間は、2月17日~3月16日までです。

通常は2月16日~3月15日までです。

しかし、2020年の2月16日と3月15日は両方とも日曜日ですので、1日ずつズレています。

なお、消費税を払う時の確定申告は「年始明け~3月31日」までが申告期間です。

参考:国税庁

【おさらい】確定申告の概要

確定申告について、おさらいしましょう。

確定申告とは、納税額を確定させるための作業です。

1月1日~同年12月31日までの収支・控除額を基に、支払う税金が決まります。

所得額が多い人ほど、納税額も上がります。

 

しかし、フリーランスの中には確定申告を行っていない人も…。

期日内に確定申告を行わなかった場合、ペナルティの対象です。

ペナルティの内容は、本記事終盤で紹介します。

確定申告をする時に必要なもの

確定申告をする時は、いろいろな書類を準備しなければなりません。

ここでは、主な準備物を紹介します。

帳簿

帳簿とは、取引(会計)状況を記録した書類のことで、収入や経費などを記録する書類です。

中身は家計簿に似ています。

帳簿の内容を基にして、確定申告書を作成することも多いため、用意しておきましょう。

請求書・支払調書

請求書と支払調書も用意しましょう。

請求書とは、クライアントへ請求する時に提出する書類です。

売上や源泉徴収額、請求日などが載っています。

 

一方、支払調書とは1月1日~同年12月31日までの間に発生した報酬や、源泉徴収が載っている書類です。

ひと目で年間の報酬と減収調整額が分かるため、入力した金額が合っているか確かめる時に使用できます。

しかし、支払調書の発行は義務化されていません。

クライアントに支払調書の送付を催促しても、送付されるとは限らないので覚えておきましょう。

領収書

事業に関する費用を支払った時の、領収書も必要です。

領収書がない時は、レシートやWeb上の決済データなどを、領収書の代わりにしても大丈夫です。

さらに、電車代やバス賃など請求書が発行されない費用の場合は、振替伝票に記載する方法もあります(事業で使ったことを証明できる資料と一緒に保管しましょう)。

所得控除関係の資料

所得控除関係の資料には、このような書類があります。

  • 医療費が載った領収書
  • 保険会社から送付される「生命保険料控除」の書類
  • 自治体から送付される「国民健康保険料」の書類

再発行できる書類もあるので、失くした時は発行元に相談しましょう。

マイナンバー

マイナンバーが記載してある書類も必要です。

「マイナンバーカード」や「通知カード」に番号が載っています。

確定申告書を作成する時に、マイナンバーの記入が義務付けられているため、手元に用意しておきましょう。

確定申告時に記入する内容

確定申告時に記入する内容は複数あります。

ここでは、とくに覚えておくべき内容を3種類見てみましょう。

売上

売上とはクライアントから受け取った収入(報酬)のことです。

フリーランスエンジニアとして生計を立てている場合は、事業の区分にある「営業等」の欄に、1年間の合計収入額を書きます。

なお、青色申告をする人は別紙の「損益計算書」に、1カ月ごとの収入額も載せなければなりません。

ここでの注意点は「売上=入金された日」ではないことです。

仮に、2019年12月に完了した業務の報酬が2020年1月に入金された場合、売上に計上されるのは2019年12月です。

つまり入金がなくても、2019年分の確定申告で売上を計上しなければいけません。

2020年の確定申告で売上を計上すると「期ズレ」となり、修正の対象となります。

経費

経費とは、事業に関する費用のことです。

白色申告者は「収支内訳書」、青色申告者は「損益計算書」に記入します。

帳簿の内容を見ながら記入するのが基本です。

経費が増えれば所得が減るため、節税につながります。

ちなみに経費には、このような項目があります。

通信費

通信費とは、携帯電話やインターネットの使用代金、切手代などが含まれます。

ちなみに、携帯電話やインターネットをプライベート兼仕事で使っている場合は、按分をしなければいけません。

按分とは、プライベートの費用と経費に分ける作業のことです。

例を見てみましょう。

 

例.1年間の携帯電話代金が6万円。事業で30%、プライベートで70%利用していた場合

上記の場合、経費にできる金額は「6万円×30%」で1万8,000円です。

つまり、4万2,000円は経費にできません。

なお、按分の比率は事業内容・仕事時間などによって変わります。

 

しかし法律上で、経費の按分割合は明確化されていません。

そのため「税務署員に説明をして納得してもらえる割合か?」を意識して、按分の割合を決めましょう。

税務調査で指摘されないためにも大事です。

広告宣伝費

広告宣伝費とは、自分を宣伝する時に発生した費用のことです。

名刺代や事業のホームページに載せる写真代、チラシ代などが含まれます。

消耗品費

消耗品費は、仕事で使うものを購入した時に計上できます。

文房具代や雑貨、(10万円未満で購入した)家電など、いろいろなものが含まれます。

ただし、10万円以上の備品(家電・車両運搬具など)を購入した時は、一括での費用計上が認められていないため、ご注意ください(特例を除く)。

 

こちらの記事にも、経費に関する情報が載っています。

関連記事>>フリーランスが税金を抑えたい時に活用できる節税対策を紹介!

所得控除

所得控除の代表例は、こちらです。

医療費控除

1世帯あたりの、年間の医療費支払額が10万円を超えた部分を所得控除として入れられます(保険金などの補填がない場合)。

年間の医療費が15万円であれば「15万円-10万円」で5万円分、医療費控除に入れられます。

医療費扱いになるのは、健康保険を利用した診察費用、薬代、ドラッグストアで購入した医薬品・医療用品代、通院するための交通費などです(一部対象外アリ)。

 

なお、年間の医療費支払額が10万円を超えていない場合は「セルフメディケーション税制」を利用できる可能性があります。

この制度は、ドラッグストアや薬局で購入した対象商品(医薬品や医療用品など)の金額が、1万2000円を超えた人に適用されるルールです。

仮に、セルフメディケーション税制の対象商品を年間で5万円購入した場合であれば、3万8,000円を控除として組み込めます。

通院していなくても利用できる所得控除ですので、薬の買い置き等をしている人は、利用できないか確かめましょう。

参考:国税庁

生命保険料控除

生命保険料控除は、民間の生命保険会社に支払った保険料の一部を、所得控除に入れられる制度のことです。

最大で12万円まで控除枠が設けられています。

生命保険に加入する予定があったり、組み替えたりする人は、生命保険料控除額に合わせて契約を組むと、より効果的な節税が期待できます。

保険会社の担当者やファイナンシャルプランナーに相談すると、控除額を計算してくれるため活用しましょう。

参考:国税庁

社会保険料控除

社会保険料控除とは、1年間で支払った「国民健康保険料」と「国民年金保険料」を合算した金額を全額、所得控除に入れる制度のことです。

確定申告前に、最寄りの役所や年金保険事務所から支払証明書が送付されます。

証明書に載っている金額を、全額所得控除として計上できます。

ただし未納の分は、社会保険料控除に計上できませんので、ご注意ください。

確定申告の流れ

確定申告をする時は、2種類に分かれます。

ここでは、種類別に確定申告の流れを見てみましょう。

1.確定申告の用紙に記入するパターン

用紙は、Web上でプリントアウトしたり、税務署でもらったりできます。

用紙の記入が終わったら、最寄りの税務署に確定申告書類を提出しましょう。

なお、提出方法は2つあります。

税務署へ直接持っていく

税務署へ行って、提出するパターンです。

確定申告書類とマイナンバーカードを持っていきます。

マイナンバーカードがない人は、個人通知カードと身分証明書を持参してください。

しかし税務署によっては待ち時間が発生し、場所によっては2時間以上待つことも…。

そのため待つことが苦手な人には、おすすめできません。

郵送

確定申告書類を、封筒に入れて郵送する方法もあります。

郵送では、封筒に押してある消印の日が提出日です。

つまり確定申告最終日にポストへ投函しても、翌日の日付で消印が押された場合は、期日を守らなかった人と同じ扱いとなります。

提出日に消印を押してもらうためにも、郵便局の窓口で提出することを、おすすめします。

2.インターネット上で申告するパターン

インターネット上で確定申告をする時は、e-Taxと呼ばれる確定申告専用のシステムを使用します。

用紙がなくても、金額の記入~申告までの作業がパソコンやスマホで、できるためラクです。

税務署へ行ったり、切手や封筒を買ったりすることもないため、作業の手間も少なくて済みます。

ただし、e-taxをはじめて利用する時は、事前登録が必要です。

事前登録~利用開始まで数日間かかることがあるため、日にちに余裕を持って事前登録をしてください。

確定申告に関するQ&A

ここでは、確定申告に関する7つのQ&Aを解説します。

白色申告と青色申告の違いって何?

大きな違いは、税制面の待遇です。

白色申告よりも青色申告の方が優遇されており、青色申告対象者は、所得から65万円まで控除できます。

しかし優遇されている分、確定申告の書類を作成する時の手間も、白色申告者より多いです。

青色申告で65万円控除したい時に立ちふさがる壁が、複式簿記での記帳です。

 

複式簿記とは、事業に関する全ての取引内容を記録するルールのことです。

白色申告者と比べると、記入内容が多い分、面倒に感じるかもしれません。

確定申告者の中には、複式簿記の書き方をマスターできないため、白色申告を利用する人もいるようです。

確定申告で使用した資料の保管義務はあるの?

確定申告で使用した資料の保管義務はあります。

しかし、保管期間は申告の種類や所得の金額によって違いますが、5~7年間の保管が義務付けられています。

なお、確定申告で利用しなかった書類(見積書、送り状など)の保管も義務付けられているため、事業に関係する書類は全て保管しましょう。

確定申告書AとBって何が違うの?

確定申告書Aは、会社員向けの確定申告書です。

会社員として働きながら、副業で収入を得た人などが利用します。

一方、確定申告書Bは個人事業主向けの書類です。

基本的に、会社員ではない人が使います。

所得税は確定申告の時に支払うの?

所得税を支払うのは、確定申告後です。

確定申告が完了して、しばらくすると自宅に納付書が送付されます。

その用紙を、コンビニエンスストアや金融機関などへ持っていき支払います。

その他に「国税クレジットカードお支払サイト」へアクセスすれば、クレジットカードでの支払いも可能です。

納付書をもらうのが面倒な人におすすめです。

還付金の入金時期はいつ頃?

還付金の入金時期は、確定申告終了後1~1カ月半後とされています。

確定申告を終える時期が早い人ほど、早めに還付金を受け取れます(例外もアリ)。

そのため、還付金を早く受け取りたい人は、早めに確定申告を済ませましょう。

確定申告のやり方が分からない時は、誰かに教えてもらえるの?

確定申告のやり方が分からない時は、いずれかの人に教えてもらえます。

税務署員

税務署員から、確定申告のやり方を指導してもらえます。

確定申告を取り仕切っている機関の担当者ですので、正確なルールを教えてくれる確率が高いです。

確定申告直前になると、相談窓口が設けられることもあります。

 

しかし確定申告直前だと、相談者が多くて、1~2時間待たなければいけないことも…。

そのため待ち時間を減らしたい人は、混雑する確率が低い(確定申告期間ではない)時期に相談しましょう。

税理士

税理士に相談するのも可能です。

税理士事務所の中には、初回のみ無料で相談している場所もあります。

その他に、街頭で無料相談会を開く税理士もいます。

 

しかし税理士と長期的にお付き合いしたり、税務作業を手伝ってもらったりする場合は有料です。

顧問契約を結ぶと、少なくとも年間で20万円前後の費用が発生するため、自身のキャッシュ事情を考えたうえで選びましょう。

青色申告会

青色申告会とは、青色申告をしている人が加入できる会です。

正しいやり方で青色申告をしてもらうことを目的として作られた団体で、全国に200カ所以上あります。

青色申告会に入会すると、会員向けに行っている確定申告の相談会に参加できるため、確定申告の仕方を学べます。

 

年会費は団体ごとで異なり、安ければ5,000円程度。高い場合だと、3万円以上です。

また団体の中には、会員向けに日帰り旅行や懇親会を実施している団体もあります。

そのため、会員同士での交流を目的に加入するのも良いでしょう。

確定申告は全員しなければいけないの?

確定申告は義務ですので、対象者は全員行わなければいけません。

しかし下記に当てはまる人は、確定申告の免除が認められています(下記に当てはまっても、住民税の申告は必要)。

  • 年間所得が38万円以下の人
  • 副業の年間所得が20万円以下の会社員(一部会社員は除く)etc

ただし、青色申告をしている個人事業主の場合は、赤字になっても確定申告をした方が良いです。

なぜなら、赤字を最大3年間繰り越せるからです。

赤字を繰り越せば、翌年以降の課税対象額を減らせます。

よって納税額が減るため、節税に役立つのです。

期限内に確定申告をしなかったらペナルティが発生する

確定申告をしなければペナルティが発生します。

ここでは、ペナルティの種類を見てみましょう。

加算税が発生する

加算税とは、確定申告をしなかったり、内容を改ざんして申告した人などに与えるペナルティです。

「過少申告加算税、無申告加算税、不納付加算税、重加算税」の4種類あります。

事例と悪質度合いを基にして、加算される割合が決まります。

ちなみに加算税率は、本来納めるべきだった税金の「(年利)5~40%」の間で決まり、悪質性が高いと判断されれば、税率は高くなるのが特徴(過去5年以内に無申告加算税or重加算税を払った人は最大50%)。

なかには、加算税を支払えなくて廃業する人もいます。

参考:国税庁

延滞税が発生する

延滞税とは、期限内に払わなかった人に加算される税金です。

確定申告をしなければ、税務署側で所得を把握できないため納付書を発行できません。

無申告の状態で支払期限内に納付書が発行されることは、ほぼありません。

よって、必然的に延滞税が発生するのです。

ちなみに延滞税の利率は、本来納めるはずだった税金に対して、最大で14.6%かかります。

青色申告を取り消される

期限内に確定申告をしなかった場合、青色申告が取り消されます(例外アリ)。

青色申告が取り消されると、「青色申告特別控除」を省いた状態で再計算されるため、税金は跳ね上がると思った方が良いです。

その他に、赤字の繰り越しや少額減価償却資産の一括償却も除外されるため、利用できる節税制度が一気に減ります。

参考:国税庁

確定申告をスムーズに行うための3つのコツ

どうせなら、確定申告はスムーズに行いたいものです。

最後に、確定申告をスムーズに行うための3つのコツを見てみましょう。

資料を前もって整理しておく

確定申告で使う資料は前もって整理してください。

確定申告中に資料を整理した結果、期限内に確定申告ができなくなることも…。

「帳簿、請求書、見積書」など、種類ごとに資料を分けると、確定申告の時に資料を見やすくなって、効率的に作業を進められるでしょう。

その他に、確定申告関係の書類をまとめて置いておくことも大事です。

こちらの記事には、領収書の整理・保管に関する情報が載っているので、参考にしてみてください。
関連記事>>確定申告前に焦らない!フリーランスの領収書の整理・管理の仕方

会計ソフトを使う

会計ソフトを使うのも、確定申告をスムーズに行うコツです。

メリットは、確定申告の準備で入力する内容が減ることです。

会計ソフト上で作成した帳簿を基に、確定申告書の金額を自動で計算してくれたり、クレジットカードの支払いデータを会計ソフトの帳簿に自動入力できたりするため、確定申告の手間が省けます(会計ソフトの種類によって異なります)。

なかには領収書(レシート)をスマホで撮影するだけで、自動的に仕訳を入力するソフトなど、税務処理をしたことがない人向けの会計ソフトもあります。

こちらの記事では、確定申告がラクになるアプリも紹介してますので、参考にしてみてください。
関連記事>>エンジニア向け確定申告が楽になるスマホアプリおすすめ8選

【自分でするのが面倒な場合は】税理士に作業を委託する

自分で確定申告をするのが面倒な場合は、税理士に作業を委託する方法が手っ取り早いです。

税理士資格を持っているため、確定申告のやり方だけではなく、節税のアドバイスもしてくれます。

さらに確定申告の準備時間が減るため、本業に割く時間を増やせます。

よって長時間、仕事に向き合いたい人にはピッタリです。

 

しかし税理士といっても、いろいろなタイプの専門家がいます。

依頼先を選ぶ時は、これらのことに注意しましょう。

コミュニケーション

コミュニケーション力が低い税理士だと、顧客へのアドバイスが下手だったり、顧客に伝わらない会話をする可能性が高いです。

結果、税理士と打ち合わせをしても、非生産的な時間で終わる恐れがあります。

税務知識がない人に対しても、分かりやすく話してくれるか見極めましょう。

得意分野

税理士によって得意分野は違います。

なかには、確定申告の代行をほとんどやったことがなく、顧客とどのように接すれば良いか分からない税理士もいます。

確定申告の代行業務に、慣れてそうな税理士を選びましょう。

料金

毎月数万円かかる税理士事務所もあります。

料金が高いだけで、顧客が何も恩恵を受けられないケースもあるため、料金と仕事の質が見合っているか考えるのも大事です。

なお、高額な料金を支払って失敗したくない人は、安く代行できる税理士へ申し込むのも1つの方法です。

TechBizでも、自社のクレジットカード会員に、税務代行サービスを提供しています。

月々5,000円~利用できますので、ご覧になってみてください。

まとめ

2020年の確定申告について解説しました。

本記事のポイントはこちらです。

✓2020年の確定申告の期間
①2020年2月17日~3月16日の間が確定申告期間
②消費税を申告する場合は、年初初め~3月31日
✓確定申告時に必要な書類(代表例)
①帳簿
②請求書・支払調書
③領収書
④所得控除関係の資料
⑤マイナンバー
✓確定申告書類の提出方法
①直接税務署へ持っていく
②郵送
③e-Taxでの申請確定申告は事前準備を行ったり、流れを知ったりすれば、スムーズに作業が終わります。

面倒だからと言って放置すると、期限内に確定申告を終えられなくなります。

自分に合ったやり方を見つけて、2020年の確定申告を乗り越えましょう。

※本記事の情報などは2020年1月現在の内容です。